ディスコやクラブ

20代前半の頃、毎週クラブに入り浸っていた。
「最近見ないね。落ち着いたね。まだまだ遊ばなきゃ!」と言われるが、もう充分。
一生分の酒を飲んだし、力一杯遊んだので、クラブはもう行かない。

バブル期にディスコで栄えていた地区に、再びクラブが少しずつオープンしはじめたのが、私が中学生の頃だ。
10年くらいは閑古鳥が鳴いていたが、地方のクラブシーンが再び復活しはじめた。
中学3年に入ってからクラブに行きはじめた。
この頃は夕方からオープンしていて、ダンスをやっている友達のショーケースイベントを観に行くためだった。
夜9時くらいには家に帰っていた。
その後、ジャパニーズレゲエブームになり、女子高時代はフェスやライブに行く流れから、クラブにも行くようになった。
0時くらいになると、自転車で帰宅していた。
大人っぽい身なりだったのでとがめられることもなかった。
大人っぽい身なり、といっても本当の大人にとってはまだまだ子どもだったので相手にされることもなかった。
しかし、男子校に進んだ中学の同級生に再会することがあり、クラブに行く友達同士にコミュニケーションが少しずつ進みはじめた。
10代後半はバイトに明け暮れていたが、20代に入ってからは、仕事の後であろうが、明日が早かろうがクラブに行くのが当たり前だった。
「遊ぶ」イコール「クラブ」だったので、同年代が他の遊びでどこに行っていたのか分からないが、私たちは浴びるように酒を飲み、踊り狂い、タバコの煙まみれになって朝帰宅するようになった。
思えばこの頃からちょっとずつ違う方向性に進み始めてしまった。
男とも、女とも、ここで出会い、別れ、喧嘩、感動、色んな事が始まる。

»