付き合いはじめてからのデート

二人の付き合いが始まり、晴れて恋人になれば、これからどこにデートに行こうか、これを考えるのがとにかく楽しい。
「どこにデートに行こうか」を話すための「デート」をしちゃうぐらいはしゃぐ。
相手もこれに乗ってくれるとなお楽しい。

食事するときは、これまでのように気取ったお店はいらない。
二人がそれぞれ、相手に絶対食べてほしい絶品のメニューがあるお店を奨める。
これだけでも最初の半年はだいぶ楽しい。
いつも同性の友達ばかりと行っていたのに、「今日はどうしたの!?キレイにしてきちゃって!」なんて大将に言われると、嬉しい恥ずかしい。
相手行きつけのお店で「いつもあなたとのデートの後に飲みにきてて、二軒目誘えなかったとか言ってたよ。
自慢通りのべっぴんさん!」とか言われたい。
自分と出会うまでに行っていたお店で、褒められることは嬉しさも二倍だ。
そしてたまには、二人とも身ぎれいにしてオシャレなお店を発掘する。
くつろげるデートとメリハリをすると楽しいし、素を見せられることの喜びも感じられる。
なんといっても、付き合うまではどうしても緊張があり、本当に料理は楽しめていなかったはずだ。
だから、やっと美味しいものを好きな人と堪能できる日が始まったのだ。
「付き合う」というのはそんな幸せな毎日を手に入れられることだと私は思う。
飲食店だけでなくて、雑貨屋さんや家具屋さん、なんだっていいい。
これまでは趣味やライフスタイルに関してもちょっと背伸びして相手に申告していたかもしれない。
本当はマンガをゴロゴロ転がって読むのが好きなのに、デスクで哲学の本を読むキャラにしていたかもしれない。
これからは、自分の素を出して良いので、互いのライフスタイルにちょっとずつ入っていって、二人のスタイルを育んでいくと充実した毎日になる。

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