まるでドラマ

10年以上ぶりに会った、一つ年下の旧友。
子どもが二人いて、下の子を保育園に預けてからランチに出てきた。
ロングヘアがトレードマークのようで、無垢なイメージがあったが、立派な女性に変身を遂げていた。

いまだに敬語で話し、慕ってくれる様子が可愛らしい。
数人での再会ということもあり、待ち合わせ場所にいるときから話が尽きない。
みんなマシンガントークだ。
お店に着いてからその子は急に衝撃告白をしてきた。
二人の子どもは現在母と一緒に育てているとのこと。
なんでも1年半年で離婚をしてしまったそうだ。
上の子が5歳なので21歳くらいのときの結婚で、一年半後にスピード離婚。
離婚するとき、お腹の中には下の子を宿していた。
自営業を営む彼女の両親の会社で、元旦那は未だに働いているというから驚きだ。
結婚ブームの年齢だが、さすがにまだ離婚の話は聞いたことがなかったのでなかなかの衝撃度だった。
楽しい再会だったが、一同凍り付いてしまったほどだ。
同居している自分の母親に子どもの食事などは任せて、時給800円ほどのゲームセンターでアルバイトをしているという。
しかも驚くのは、離婚後すぐに新しい彼氏ができたらしいこと。
その話題のときはすっかりデザートタイムに入っていた私たち。
「まだまだ女なんだから、恋愛楽しんだら良いよ！」とお気楽ムードだった。
しかし、後日そのときにいた他のメンバーと「なかなかヘビーな話題だったね…。
できちゃった婚でスピード離婚、スピード彼氏登場って、まるでドラマみたい」と話していた。
よく考えてみると、笑い話ではないと思う。
生活が苦しいようで、自由きままに暮らしている私たちの会話内容と合わないな?と思うこともあったかもしれないな、と思うと、もっと安いランチにすれば良かったと反省している。