経済効果
20代前半のときに新しくオープンしたあるクラブにずっと入り浸っていた。
ちょうど良い大きさで、狭すぎず広すぎずというクラブ。
年に一度行われる、色んなクラブが手を組んだクラブサーキットのときは、3番目に大きな会場として使われる規模だった。
そこが営業時間と騒音の問題で閉鎖しなければいけなくなり、店舗を移したところにも入り浸っていた。
週末はかなり人が入っていたのだが、周りの店舗にも良い影響を与えていた。
コンビニではタバコやガム、栄養ドリンクがよく売れていたし、ラーメン屋も朝まで店を開けて、クラブ帰りの客で溢れていた。
マンションもない地区だったので、騒音の問題で苦情がくることもなかった。
そこでは、色んな人に出会ったが、店長がめちゃくちゃかっこよくて、それ目当てで来ている女性客もいて、わたしもその一人だった。
結局、電話がかかってくることも、こちらからかけることもなかったんだけど。
4年ほど経って、急に閉店することになった。
クラブが閉店することはよくあることだが、あまりにも集客が多くて、ビッグイベントもやっていただけに驚いた。
それから、平日の夜のみ営業するバーになった。
つられるように、周辺のお店にも打撃があった。
コンビニ、ラーメン屋、などは客が入らなくなったし、そのクラブ前を流していたタクシーもいなくなった。
朝になってもやっているクラブに移動するのが流れだったので、移動先としてのクラブも客が入らなくなった。
おそらくこちらも風営法でアウトだったらしい。
とっても健全なイメージがあったし、私たちの目で見ても変な人間はいなかったように思えるのに残念だ。