フリーアクセスは便利なのか
以前私の勤めていた企業はとても新しいことに挑戦するのが好きな会社でした。
その当時はやり始めたフリーアクセスで仕事をすることも早いうちから取り入れていた会社でした。
フリーアクセスは固定席を持ちません。
朝その日の気分でその日空いている席に座って仕事をするというスタイルです。
私はこれがとても苦手で、どうしても毎日のように部長の近くを選んでしまいました。
できれば同期や仲の良い先輩の近くが良かったのですが、どうも好きな席があり、その対面の席を気に入っていたのが部長だったようなのです。
なんどかほかの席に移ってみましたが、どうも落ち着かなく、席を変えるくらいなら部長の近くに座ろうと諦めたのを覚えています。
フリーアクセスで座っていても、結局段々固定席になってくるのが日本人らしいというか、なんともおもしろいなと思っていました。
部署を異動して固定席を使える事務所になった時、私はずっと憧れていたことをしました。
机の上を自分のやりやすいようにすることです。
フリーアクセスだと、帰宅前に机の上を綺麗にしなければなりません。
それが終電が迫っている日は本当に大変で、固定席ならいいのにと何度も思っていました。
固定席になった私は、机の上にちょっとした加湿器のようなものを置いてお菓子を入れる引き出しも作りました。
こんな普通のことがとても嬉しかったです。
結局月末には書類の束に埋もれ、フリーアクセスならきっとこんなことにはならなかったのだろうなと思いながら仕事をしました。
どっちのスタイルが良いかはわかりませんが、個人的には固定席の方がやはりなんとなく落ち着くような気がします。
人間関係が良いが交通費がないのが不満
職場の年齢層は高めですが、社員数が20人という小規模な会社のため、人間関係は良好です。
私は事務職ですが、事務所で実働している10人のうち6割が男性なので、陰湿な雰囲気もありません。
お互いの陰口などもないので、全員が大人の対応をしています。
陰口が発生してくると、必ず雰囲気も悪くなりますし、言われている人にも自然と伝わるのが普通だと思います。
それを理解していて、気持ちよく仕事をしたいと、個々が思っている職場です。
私は職場まで片道車で20分ほどです。
交通費がないのが不満な部分です。
通勤用のガソリン代だけでも月15000円はかかります。
全額とは言わなくても、半分でも支給してもらうと有り難いです。
私は、残業はするべきではないと考えています。
家族との時間が減るし、何よりも身体的、精神的に悪影響が出ます。
2017年2月に始まった「プレミアムフライデー」は良いアイデアだとは思いますが、仕事量が変わらない限り、中小企業に浸透していくには難しい点があります。
日本企業の一人辺りの仕事量は、アメリカやフランスなどに比べて多いとも言われているため、一人辺りの仕事量を減らす努力をしなければなりません。
それが企業努力だけでは不可能だからこそ、過労死や超過残業の問題が起こっています。
国の規模で改革をしていかない限り、「プレミアムフライデー」の浸透はないと思います。
折角のアイデアですので、全国の中小企業にも浸透してほしいです。