素敵なお中元
先日、お中元でとても素敵なものを頂いた。
プレミアムビールと缶つまのセットである。
思わず感動してしまった。
こんな、一軒飲み屋にいったと同じくらいのクオリティーのお中元なんて!
まさにかゆいところにてが届く、素晴らしい企画であると一人手を打って喜んだ。
けれども、私は貧乏性である。
缶詰みたいな日持ちするものは、ちょっとしたことでは開けない。
たまたまカニの缶詰みたいな高級なものがあったりすると、それこそ賞味期限がそろそろやばいな、というくらいまであけない。
そしてさらに、あまり食べたことのない食べ物には警戒心を抱く小心者の気質も持ち合わせているので、ちょっと知らない缶詰なんかだと敬遠して、これもなかなかあけない。
今回頂いたのは、オイルサーディンとホタテの燻製。
オイルサーディンもホタテもなんども食べたことのあるものだから、本来ならあけるのにまごつくはずもない。
けれども、オイルサーディンに関してはどうしてか、あけた瞬間の光景と言うものにちょっと身構えるところがある。
なんというかリアルなものを見てしまった、という感があるのだ。
だからこれはきっとなかなか踏ん切りがつかないタイプのものだろうと思っている。
ぎりぎりまでちょっと怖くて開けられない。
それにホタテは、もったいなくてなかなかあけないだろう。
それこそ賞味期限ぎりぎりまで。
我ながら、ここまで記してみると非常にいらいらするものだ。
とっととあければいいものを。
そうこうしている間に、プレミアムビールは飲み尽くしてしまったから、もうないのだ。