照明効果と気分

恋人なのか恋人候補なのか。
恋人ならば付き合ってどれくらい経つのか、今の二人の仲はどうか。
といったことによって、デートは大きく変わってくる。
食事するお店一つとってもそうである。

恋人候補、つまりまだ彼氏になっていない相手とのデートならば、お店の照明にこだわって欲しい。
これから付き合うかもしれないし、すれ違ったままの想いで付き合いに至らないかもしれない。
そんなどきどきの状態は、大人になっても楽しいものだ。
仕事にもハリが出る気がする。
お店選びは男性が予約までする場合もあれば、待ち合わせ場所からブラブラして、なんとなくフラッと入ることになるかもしれない。
お店の雰囲気次第で、デートの雰囲気も変わる。
お店の照明次第で、女性がキレイにも見えるし、ガッカリにも見えてしまう。
一回目のデートでは明るすぎず、暗すぎないところが良いと思う。
温かいオレンジ色の照明で、シェードのデザインがオシャレなイメージのお店。
「ほっこり感」があると、話も深いところまで聞けるような気がするし、なによりも初めてなのにくつろげる。
一回目はそのまま帰宅して、二回目のデートに備える。
二回目は、ちょっと落ち着いたところが良い。
バーが主体になったバーレストランのような所。
まだこのときは、ヒールとスカートで行くと思うのだが、ハイチェアの場合はエレガントに腰を掛けること。
照明が暗いので、赤いルージュにグロスもつける。
セクシーに見えつつも、この日も帰宅。
そして三回目はめちゃくちゃ騒がしくて、くだけた雰囲気の居酒屋、炉端焼きのカウンター、バルなどが良いと思う。
だいぶ話もしているころなので、体の距離が近くなってもいい。
二回目よりも明るい店なので自然なメイクにして、大きな騒音に負けないように、近づいて会話する。
三回目だと二軒目に行っていいとおもうが、ちゃんと終電で帰宅するか、タクシーに乗せてもらう。
タクシーでの別れ際、窓越しにドキドキする瞬間が、好きだ。

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