電子レンジのない生活

うちには電子レンジがありません。数年前までは持っていたんですが、いまのマンションに引っ越すときに、知人にあげてしまい、以来、電子レンジのない生活を送っています。

いまどき、電子レンジを持っていない家庭というのはあまり多くはないようで、料理のレシピ本や市販の食材の包装パックに書かれている調理法などに、電子レンジを利用した料理の方法が紹介されているものがたくさんありますが、私はそれ以外の方法で調理しなければなりません。

牛乳や冷たくなった惣菜を温めるときや冷凍食品の解凍など、電子レンジがあったら便利だろうなと思うこともありますが、電子レンジのない生活に慣れてしまえば、それほど不自由に感じることもありません。

ガス台がなくなってしまえば料理できませんが、電子レンジはなくても料理はできるものです。

ただ、電子レンジのクッキング性能は向上しているのです。
と、メーカーでは無い私が偉そうに言うのもなんですが、温めるだけが機能ではないのは既にご存知ですよね。

確かに電子レンジは便利な道具です。
ところが、これが無かった時代を考えてみると、どう調理すれば良いのか実はいろいろと興味がわいたのです。
つまりは江戸時代のように、ちょっと粋な生活にも憧れたりしたものです。

全ての江戸時代に生きた人が粋だったかどうかは流石に知りませんので、完全にイメージ先行だけなのですが、お蔭でいろいろと体験することが出来ています。

おままごとから学ぶ結婚スキル

私には二人の子どもがいます。
性別が違い、兄と妹がいます。
よく二人が仲良くおままごとをしているのですが、本当にそれは将来の自分たちの姿を映し出しているようで笑ってしまいます。

でも、実はこのおままごと遊びにはたくさんの恋愛スキルアップ術が隠されていました。
そういう目で私が子どもたちのことを今まで見ていたことがなかったので、なかなか気付かなかったのですが、面白いやり取りもされていました。
まず、兄はパパ役で、朝起きてご飯を食べるとすぐに仕事に出かけていきます。
もうそれは我が家そっくりで、玄関まで見送ろうともしない嫁役の妹の姿を見ると少し反省してしまいます。
そうだ、これからは見送ろう…。
そして、次に見送った後に食事の片づけ、掃除、洗濯をした後お人形さんを赤ちゃんに見立てて、その子と一緒におやつをたらふく食べました。
もうそれは大反省であります。
兄は仕事をしつつも、何度もおもちゃの携帯で妹に「今日の夕飯何?」、「今日は何時頃帰る」などをひっきりなしに電話してきます。
そこは主人も反省すべき点でしょうか。
でも、きっとこの兄はマメな男になるでしょう。
そして、次に夕飯作りをし出す妹。私に「チンがないから、空箱ちょうだい!」と言ってくるのです。
何だろう、チンって…と思いつつも、お菓子の空箱を渡すとその中に野菜やお肉などをたくさん詰め込んで10数え始めました。
あ…これは電子レンジのことか…。
夕食作りの最後までフル稼働だったチン。
鍋で調理せずに「加熱のみ」の料理が段ボールで作られたテーブルの上に並べられています。
もうそんな姿は見ていられません。
それを美味しそうに食べる兄。
兄は文句も言わずに、ニコニコと美味しい美味しいと連発しています。
それを見て、兄の方は結婚できるとしても、妹と結婚する男性には私は頭が上がらないだろう、または結婚できないかもしれない?と思うと、今から必死になってライフスタイルを変えようと頑張る私です。

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