アパレル時代の洋服の買い方

私は以前アパレル業界で販売をしていました。
販売をしている人ならばわかると思うのですが、よほど待遇の良い会社でない限り、自分でお店で着るお洋服を買います。
私のブランドは着ている服が完売したらもう店頭で着ることはできませんでした。

かつ、自分が欲しいと思っても、店長が似合わないと判断したらそのお洋服を買うことはできません。
そして、自分が趣味でない服であっても、店の戦略として売りたい服の場合、買わなくてはいけないこともあります。
販売をしていたころ、いったい月にいくらほど買っていたのかと思うとたまに恐ろしくなります。
ちょうど自分の趣味と合っているブランドだったので、新作が入るたびにどんどん買って帰ってしまっていました。
お給料の中のかなりの金額を自己投資したと思います。
それは店での立場が上がるにつれ、さらにヒートアップしてしまいました。
反対する上の人が少なくなってくるので、自分の欲求のままに買い物をしていました。
お店のスタッフ同士でカード請求とお給料が同じくらいだったという怖い話もよく聞きました。
今思えば買いすぎだったのですが、当時はこれも仕事のうちだから、という言い訳をよく使っていたと思います。
今はそのお洋服の約半分を古着屋さんに売りました。
私も結婚し、子供が生まれたので収納スペースに限りがでてきてしまったのです。
もったいないと思いつつ、自分の体型や趣味も変わってくるのでずっと着れるお洋服は実はそんなに多くありませんでした。
それでも、人生であんなにも欲求のまま買い物ができたのは本当にいい経験だったなとしみじみ思います

彼と買い物デート

私はよく、お付き合いをしている彼と買い物デートをすることが多いのですが、一緒に洋服を見て回っていると、お互いの好みの違いを感じる事があります。

私はどちらかと言えば、パンツスタイルが多く、またシンプルな服装が好みです。
一方彼は、女の子らしいスカートスタイルで、ピンクや水色などのパステルカラーや、レースやフリルがついた洋服が好みなようで、私にもそのような格好をすれば良いのにと言います。
また買い物中も、私が普段は入らないようなお店を薦めてきたり、選ばないような服をこれが良いよと言って持ってきたりします。
私のために一生懸命考えて選んでくれるのはとても嬉しいのですが、正直好みではないなぁと思ってしまいます。
しかし私もその意をハッキリとは伝えられず、適当にごまかしてしまうので、彼は私が気に入っていないという事に気付いてないようです。
しかしこのような事は、彼の洋服を選んでいる時にもあります。
彼はどちらかというと遊び心の利いたデザインが好みで、シンプルなデザインが好みの私とは選ぶ洋服が真逆です。
私も彼に選んだ洋服を薦める事があるのですが、彼はハッキリと好みじゃないと告げます。
自分の着たい物を着ればよいし、別の腹を立てるとかはないのですが、ちょっと寂しいです。
でも私なら目に留めないだろうというようなお店や、選ばない洋服を見て回る事で、新たなファッションへのきっかけにもなるので、とても楽しいです。
これからも買い物中には色々な衝撃を受けるかもしれませんが、それ以上に良い刺激を受け、楽しみたいです。

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