実家の味

彼の好みの味付けをマスターするように頑張ってきたが、結局男の人は実家の味が最強なのだ。
自分の母親が作っていたメニューが一番美味しくて、ごはんの炊きあがりだって、実家のものが一番。

彼の実家でたまにごちそうになるときは、本当に美味しい食事だが、何を使っているのか感性を研ぎ澄ませて、質問をしまくりながら食べている。
味噌、だし、醤油はどこのを使っているのか、彼がたくさん食べたトマトはなんていう品種なのか、彼がここまでは食べられるというラインの野菜はなにか。
というような具合だ。
彼のお母さんも、相当、彼の野菜嫌いには困ってきた様子。
一応出すけど、食べないことが多いわよ、と呆れた様子だった。
旦那さんの好き嫌いに困っている奥さんは意外と多いらしく、レシピの投稿サイトでも野菜嫌い対策のレシピがたくさんある。
旦那の健康のために無理にでも食べてもらう!という意見の方が多いのだが、典型的な亭主関白タイプだからうちは困るのだ。
働いて帰ってきているんだから、好きなものを食わせろ、というのが主張だ。
分からないことはない。
帰ってきて食卓を見たら、食べたくないものが並んでいると疲れが倍増しそうな気がする。
しかし、好きなものばかり毎日食べていると、塩も砂糖も摂りすぎるので、案の定彼も10キロ太ってしまった。
頑として私のせいではないと言い張りたい。
「私は健康的なメニューも出しました。
でも食べないんです。
工夫すべきことはすべてやりましたけど、それでも食べないんです。」
と主張したい。
だって太ってしまうのは家の料理が悪いと言われてしまう風潮だから。

犬好きの実家で

私の実家ではペットを飼っています。
すごく愛犬家な我が家なので、周りのペットがいないおうちからしたら不思議な事がたくさんあります。
チワワとトイプードルを飼っているのですが、もうこれが可愛いのなんのって、本当に家族の一員なのです。

よく家族旅行もしていましたが、その時にも愛犬と離れるのが寂しくて、ペット可能の宿を探すようにしていました。
それがむしろ自然で居ないことの方が不自然だったのです。
小型犬の方が小さい頃は少し手がかかると私は個人的に思っています。

庭でお昼寝のペット

小さい頃は食事にも手がかかり、一度にたくさん食べられない小型犬は一日に5回くらい食事を与えないといけません。
また、成犬になってもやはり低血糖を起こしやすいので、朝から夜まで丸一日家を空けることは難しいです。
小さなころは本当に人間の赤ちゃんと一緒で排せつの世話から食事の世話まで全て飼い主の仕事です。

でもその反面、その手のかかるということが可愛がられる要因の一つかもしれません。
特に父と母が2匹を可愛がっています。
娘たちが巣立ってしまい、こうやって手がかかるのはこの子たちだけと良く言っています。

犬を人として家族として考えているからこそかもしれませんが、よくペットに上げるえさの事を「ご飯」と言います。
そして、「犬」とは呼ばずに「この子、あの子」などと人単位として数えてしまいます。
私も犬が大好きなのですが、最近ではたまにしか帰省できない私を家族の一員と言う格付けに入れてもらえていないようです。
それでも、私に会えば尻尾を振って愛想良く出迎えてくれる実家の子たちはとても可愛いです。

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