サルサダンス

日本では挨拶にハグをしたり、異性に下の名前で呼び合うなんていう習慣はなかなかできないものですね。
恋人や夫婦以外で手をつないだりスキンシップをとることは一般の生活にはないものだと思います。

しかし、あるダンスの世界では異なる様子があります。
数年前に社交ダンスが大ブレイクして、「ウッチャンナンチャン」のテレビ番組で見たという方もいるかもしれません。
社交ダンスよりももっと庶民的なダンスでラテンリズムにのって踊る「サルサダンス」というジャンルがあることがご存知でしょうか?サルサダンスは男女ペアになって踊るダンスで、南米やアメリカのヒスパニック系の多く住む地域ではバーやパーティなどでよく踊られています。
服装は正装する必要もなく普段着で楽しめるものです。
日本もレストランやバーなどでミニレッスン付きなどで、初心者でも踊れるような場所が増えています。
ダンス自体は男性が女性をリードして踊るので、特に女性は初心者でも馴染みやすく、すぐに踊れる方が多いです。
リズミカルで体を動かしたくなるような陽気な音楽にのってペアでダンスするのは、相手とのフィーリングやリズムを手をつなぐことによって共有でき、なんともいえない体験が味わえます。
また、一人一人の音楽のリズムのとり方が異なるので、国籍を超えて様々な人と踊るのも楽しいものです。
そんな踊り場に長いこと通っていると、南米の気質が移ったように、挨拶に下の名前で言い合えたり、ハグが気軽にできるようになるのです。
不思議ですね。
音楽やダンスの力でこれだけコミュニケーションのとり方が変わるんです。
普段の生活ではなかなか遭遇しないような仕事のジャンルの異なる方とも友達になったりします。
今のサルサダンスができる環境は、大人だけが楽しめる環境がほとんどですが、子供も参加できるような場所が増えると、もっと世の中が平和で人のつながりが大きくなっていく社会を繰り広げられるような気がします。

«
»