母の日におばあちゃんに届いたお花

結婚は家と家との結び付き、とよく言いますが、そのことについて深く考えさせられる出来事がありました。
私のおじは離婚しているのですが、未だに元奥さんと一緒に住んでいます。
家庭内別居とはまた違うのかもしれませんが、まあそんな感じです。

今年の母の日、実家に大きなお花が届いたそうです。
あて先は私のおばあちゃん。
おじの母にあたります。
送り主は、おじの元奥さん。
おばあちゃん、送り主の欄を見て、驚いたと言っていました。
おばあちゃんは生け花が趣味で、お花が大好きです。
おじの元奥さんは、毎年母の日におばあちゃんにお花を送ってきていました。
でも、離婚したのだからもうお花を送ってくることはないだろう、と家族の誰もが思っていたのですが・・・今年もお花が届いたわけです。
おばあちゃんは、「気持ちは嬉しいけど、もう他人なんだから受け取れない」と泣く泣く受け取り拒否をしました。
お花が届いたその日に、おばあちゃんはおじの元奥さんに電話をして、丁重にお詫びしたそうです。
おじの元奥さんは、電話越しに泣いていたそうな・・・。
なんだか切ない話ですが、離婚した理由があまり円満なものではなかったので、おばあちゃんも割り切れない気持ちだったんだと思います。
せっかく結婚によってふたつの家が家族になったのに、悲しいことです。
結婚や離婚って、紙切れ一枚のことだと思っていたけれど、そんな簡単な話じゃないんだなぁ・・・と考えさせられました。

母子家庭

我が家は長いこと母子家庭だった。
息子が3歳の時離婚した。
別れるとき旦那は「お前がお母さん守ってくれよ」といった。
それ子供に任すんだ。

その時はそう思った。
でも三つ子の魂百までっていうのか。
息子は小学生の時こういった。

「僕が結婚してあげるからもう、お父さん見つけなくていいからね。」
泣きましたよ。
でも正直にお母さんとは結婚できないよ。
って夢のないこと言っちゃった。

それでも結局はずっと一緒でいろんなこと相談すると子供なりに考えてくれた。
仕事の続かないあたしをみてどう思っているのか聞いてみなきゃいないけど。
ちょうど子供が中学生のころなんだか頻繁に子供が母親を殺したってニュースが多かった。

聞いてみた。
「こんな母親いなきゃいいのにって思わない?」
「自分が生きてくのにいまは頼るしかないからそんなこと思っていてもしょうがない。」
正論だ。

どこでこんなにたくましく育ったんだろう。
反面教師なのかな。
そして現在、彼女のいない息子に聞いてみた。
「結婚とかしたくないの?」

「女は面倒だからいい」
「え?じゃあ、男がいいの?」
「いや、それはむしろ問題あるでしょ。」
「自分がいいなら別に母さんは関係ないし。」

なんて会話になったが。
実際今生活費も入れてくれててなんだかたくましすぎて自分の子供なんだろうか?って思うこともある。
いずれは手を離れていくのだろうけどそれまではうまくやっていこうよね。
頼りない母だけれどもさ。

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